東京美術館とアートイベント情報

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・国立新美術館の入場者総数が200万人超え

 2007年8月末・六本木にある国立新美術館で、開館以来の入場者数が200万人を突破しました。東京の新たな観光名所となり地方からの来場者が多かったことに加え、「ポンピドー・センター展」や「モネ展」など、幅広い層に興味を持たれる大型美術展の開催も大きかったようです。

 国立新美術館、入場者数が200万人突破

今年1月、港区・六本木に開館した「国立新美術館」(六本木7)が多くの入場者を集めている。

 これまでに「20世紀美術探検-アーティストたちの三つの冒険物語-」(89,475人)、「文化庁メディア芸術祭10周年企画展『日本の表現力』」(52,093人)、「黒川紀章展」(166,793人)、「異邦人たちのパリ1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展」(315,266 人)、「大回顧展モネ-印象派の巨匠、その遺産」(704,420人)、「スキン+ボーンズ―1980年代以降の建築とファッション」(60,056人、カッコ内は入場者数)などの企画展が開催され、現在は「日展100年」(9月3日まで)が開催中。予想年間入場者数は150万人で、5月11日には公募展も含めた展覧会の入場者数が延べ100万人、8月24日には延べ200万人を記録。モネ展が入場者数を牽引した形となった。

 同館は建築家の黒川紀章さんが設計を担当し、波打つガラスの壁面が特徴。館内には「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」などのレストランや、ミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」など美術以外にも楽しむことができる施設を設ける。

 人気の理由について同館広報担当者は「六本木アート・トライアングルなどで、六本木の集客力が上がっている」ことなどを理由に挙げている。

 9月5日からは、アート・ドキュメンタリスト、安齊重男さんの個展「安齊重男の『私・写・録(パーソナル フォト アーカイブス)』 1970-2006」が開催される。10月22日まで。

六本木経済新聞 2007/08/31 より

・伊藤若冲の作品が里帰り

 2006年に開催された大型展覧会以降、一躍プームとなった感のある伊藤若冲ですが、香川県金刀比羅宮に「垂柳図」の一部断片が里帰りすることになりました。

 伊藤若冲「垂柳図」 160年ぶり琴平に里帰り

 金刀比羅宮が所蔵する円山応挙、伊藤若冲らの障壁画などを一堂に集めて東京芸大美術館(東京・上野)で開催中の美術巡回展が、10月1日から琴平町の同宮で始まる。若冲が奥書院障壁に描いたとされ、愛媛県内の寺院が保管している「垂柳(すいりゅう)図」の一部断片も約160年ぶりに里帰りし、初公開される。

 垂柳図の存在が明らかになったのは約50年前。奥書院修理の際に壁の中から見つかった「奥書院障子装飾之記」から、若冲が1764年、奥書院上段の間に現存する花丸図とともに、二の間に「山水図」、三の間に「杜若(かきつばた)図」、広間に垂柳図を描いていたことが分かった。

 だが、制作から80年後の1844年、作品の傷みが激しくなったため上段の間以外は岸岱により描き変えられ、垂柳図は境内外へ。垂柳図の全体像は判明していないが、一部とみられる「飛燕図断片」5点は、愛媛県四国中央市の定蓮寺(曽根義泉住職)に伝わり、保管されていることが専門家らの研究で明らかになった。

 31日、琴平町内のホテルで琴陵容世宮司や文化顧問の田窪恭治氏、同志社大の狩野博幸教授(日本美術史)らが会見し、作品の説明などを行った。

 飛燕図断片はいずれも全長15センチほどの翼を広げたツバメの飛ぶ姿を一羽ずつ表現しており、周辺で切り抜かれている。狩野教授は「若冲の作品の中でツバメを描いたものは珍しく、美術的価値は非常に高い。所在の分からない山水図や杜若図の発見にも期待が寄せられる」と話した。

 同宮での巡回展「金刀比羅宮 書院の美」の開催期間は10月1日―12月2日、12月29日―2008年1月31日。期間中、田窪顧問が制作した有田焼の壁画「神椿(かみつばき)」を設置した新茶所や普段は非公開の奥書院、白書院など5会場で、所蔵の文化財300点以上を展示する。

四国新聞社 2007/09/01 より

・好調が続く現代美術を価格込みで展示

 現代美術品の売買が世界的に好調ですが、広島市現代美術館で収蔵作品を「購入価格」とともに展示しようというユニークな試みが行われます。オークションの落札結果やアートフェアでの価格表示など、現代美術品の価格を目にする機会は少なくありませんが、美術館の購入価格をオープンするのは異例。人気・相場・流行といったものが反映されやすいコンテンポラリーアートの世界において、意義のある試みと言えるでしょう。

 フリーキューレター、窪田研二さんによる収蔵作品展「MONEY TALK(マネー・トーク)」が9月2日より、広島市現代美術館((広島市南区比治山公園、TEL 082-264-1121))で始まる。

 同展では、「芸術と経済の問題」という視点から一般的に公開されないその作品の「購入価格」を、作品とともに展示する。「芸術は、アートは、『マネー』との関係なくしては進めない。一瞬たりとも生きながらえない。村上隆」などと書かれた、「書籍から抜粋した」(窪田さん)という著名人らのコメント約60 種類が床や壁などに散りばめられているのも特徴。

 作品点数は、期間中に入れ替えを行うものも含めて約100点。スープ缶をモチーフにした作品アンディ・ウォーホル=「キャンベル・スープ」(300万円)、ヤノベ・ケンジ=「コンタネイティッド・アトムスーツ」(210万円)、高額なものでは、「フィッシュ・パーク」(6,200万円)など、5千万円以上の作品8点も展示する。

 「『価格』という新しい情報を受け手に提示することで、美術作品が社会と深く結びついていることや美術館について改めて考えてもらうきっかけになれば」と窪田さんは話している。

 開催時間は10時〜17時。入場料は、一般=360円、大学生=270円、小中高生=170円。月曜休館。2008年1月29日まで(12月29日~1月3日は休館)。

広島経済新聞 2007/09/01 より


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